自分たちらしさのコンセプトカラーづくり


ここ最近、店頭に来られるお客様から「私たちのウェディングテーマが常夏クリスマスなんです。このテーマにそったブーケやウェルカムボードを自分で製作してみたいんです!」と鼻息も荒く興奮気味でお声をいただく機会がございました。

確かに色や総合的なテーマ性のあるウェディングをなさる方、ここ最近は多いようですね。
確かに、あるきまったコンセプトに統一された空間だと参列された方にとっても、非常にわかりやすく、より心地よいものとなりやすいでしょう。ブライダルプランナーさんがよくアドバイスされることの大切なひとつなんだと感じます。

では今回、少し真面目になりますがちゃんとした理論にもとづいて、その大切な要素のひとつ、色について掘り下げてご説明させていただこうと思います。演出効果の高いメインテーブル装飾やドレス、ブーケやウェルカムボードにも関わるヒントにつながれば幸いです。

●色の心理的効果
●配色のテクニック
●色の心理的効果

色は見る人に様々な感情を引き起こします。感情は人によって差異がありますが一般的な傾向はあります。

◎暖色・寒色・中性色

暖色=赤、オレンジ、黄色系統をいいます。

太陽や火をイメージする元気いっぱいのイメージですね。明るくて非常に鮮やかな色たちです。その他、色の呼び名の種類を挙げてみましょう。

興奮色・進出色・膨張色・軽い色・派手な色

寒色=青、青緑、青紫系統をいいます。

水や氷をイメージする涼しげなイメージです。暖色とは違い、明るくはなく落ち着いた色たちです。その他、色の呼び名の種類を挙げてみましょう。

沈静色・後退色・収縮色・思い色・地味な色

中性色=緑、黄緑、紫、赤紫をいいます。

中性色とは「暖色の黄色と、寒色の青の間」と、「暖色の赤と寒色の青の間」の色になります。要するに、あまり温度を感じさせない色といったところです。

●配色のテクニック

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実際の配色には、色の位置関係や面積関係に留意するほか、材質、光などの効果も考え入れて実践する必要があります。
面積が大きいものは色の明るさ、鮮やかさがよく目立ちます。ただし同じ面積でも表面の材質の違いによって色の見え方が変わって見えます。例えば、表面がざらざらしたものは光の反射率が低いので同じ色料でも暗く感じます。
アーティフィシャルフラワーを例にとると、素材の違い、コーディングの割合でも大きく異なって見える場合もあります。アレンジメントになるとリボンやパールなどの光沢があるものでアーティフィシャルフラワーの見え方もぐっと変わってきます。

配色上、調和しにくい色が隣り合わせになる場合でも、ホワイトやブラック、グレイやゴールド、シルバーなどの線分を中に入れて不調和な感をなくす「セパレーション」(分離効果)などのテクニックがあります。これはぼんやりした色合いを引き締めさせたり強調したりするインテリアにも同様な効果が見られる配色のテクニックです。

少し外れますが、インテリアの色彩計画には決まった方式などはありませんが、大きく分けて次のような3段階の色を意識して計画を進めることがあります。お花の色合わせにも同じような方式で決めていくと参考になります。

◎ベースカラー(基調色)
大きな面積を占める色。テーマカラーになり得る色。
◎アソートカラー(配合色)
中面積で基調色に変化をつける色。ベースカラーと同一、類似な明るさや鮮やかさで変化をつける色を選ばれることが多い。
◎アクセントカラー(強調色)
小面積で頻繁な変更が可能な色。明るさや鮮やかさなどでベースカラーやアソートカラーとの対比色を用いると色が引き締まりアクセントになる。

上の場合のアクセントカラーはセンターにあるグリーンといえます。このように同じ空間の配色のバランスは、お互いの存在感を高める効果があります。


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この場合は、ミラーでくり抜かれた文字とシンデレラのくつがお互いに存在効果を高めるアクセントになっています。今の季節を考慮した、凍てつく寒さを二人の愛情で温めあい、新しい家庭を築く決意のある色に表現にしていますよ。

このような要素を踏まえ、自分たちのお二人らしさのコンセプトを考えてみるとカラーセレクトもスムーズに進むのではないでしょうか?もし、現在の自分たちの色がなければこれからともに歩み続ける新しい家庭のイメージカラーを創りあげていくよい機会になるのではないでしょうか?