最近の住宅事情


参照元:https://blog.goo.ne.jp/kemuyamaogamiyanomituo/e/b04ebca3a1be49215756508e80dcca27

先日は、「ひなまつり」でご家族やご親戚が集い、賑やかで楽しい会食などを催されたのではないでしょうか?
ひな人形の飾りつけから後片付けの過程も、よい思い出のひとコマになりますね。

さあ次は、五月人形ですね。またあわただしい下準備が必要です。

皆さまのご家庭でのひな人形や五月人形の設置場所や設置形態も昔と比べて変化しているようです。ひな人形では段飾り、親王飾りなどの仕様が異なる場合もありますが、コンパクト化されているのは確実のようですね。

この美しき日本において、「いけ花を愛でる」「置物やお軸を鑑賞する」という豊かな心をはぐくむ源となったのは、畳敷きの和室に「床の間」があったおかげではないかと常々感じます。

しかしながら、その「床の間」どころか畳がある和室すらもない居住空間も多い昨今では、どのようにして季節感を楽しめばよいでしょうか?

●日本人の生活様式の大きな特徴って
●日本の伝統的な住まいの様式にまつわる流れ
●ここが違うぞ!最近の「床の間」
●さいごに

●日本人の生活様式の大きな特徴って

現在の私たち日本人の暮らしには、洋風スタイルが定着しています。
しかしながら、伝統的な住生活の影響も随所に残っているものです。
現在に残る日本的な住生活の最も大きな特徴は、基本的な生活様式に見られる「床座」のスタイル。これは家に入る時、靴を脱ぎ、床に直接座ることをベースとする生活様式で、西洋や中国に見られる「椅子座」と対照となります。近年、日本人は椅子やベッドを生活に導入しましたが、基本的な生活習慣はそのままに残したものです。

●日本の伝統的な住まいの様式にまつわる流れ

参照元:http://matsurinobann.blog.fc2.com/category38-1.html

一方、和室に見られる日本的なインテリアは、一時期、洋風化の波に押されて衰退傾向にありましたが、健康や環境に配慮した自然素材が注目される動きのなかで、いまふたたび見直されようとしているようです。

日本の伝統的な住まいの様式は、「寝殿造り→書院造→数寄屋造り」という大きな流れを経てきたものです。それはそのときどきの権力者層の住まいの形式でありましたが、しだに庶民の住宅にも取り入れられるようになり、現代の私たちの生活にも影響を与えて「和風住宅」が存在するのです。

●ここが違うぞ!最近の「床の間」

参照元:http://refopedia.jp/japanese-style-room

かつて一般住宅に見受けられる和室の場合は、畳敷きで押入れや床の間が必ずといってよいほど存在しましたが、最近のマンションなどは畳敷きすらも無い場合があるようですね。

しかしながら畳敷きで座布団を利用して座る「床座」スタイルには、独特の「椅子座」にはない視野や天井高を感じることができます。
「床の間」や「雪見障子」などは、そういう視線を計算しつくられたものですね。風情を感じることが出来る日本独特な設えのひとつです。

さて、最近のこの住宅事情です。がっつりの和室が存在しない居室もあるわけで、その場合は「床の間風」なスペースが設けられているデザインもあるようです。

例えば、壁面を間接照明を利用した「なんちゃって床の間」など。かつての「床の間」サイズの奥行きではなく、気持ち的な奥行きで装飾可能なスペースというものだそうです。

すっきりしたクールな壁面より、ちょっとした心の余裕を感じる現代の「床の間風」は日本人が持つ独特な感性の源となるでしょう。

●さいごに

日々の暮らしを豊かで快適なものにするために、さまざまな設備機器や使いやすい間取りなどについて日々進歩が見受けられます。

設備の工夫によって家事をシェアしやすくするアイデアや不在時の荷物の受け取りなどが可能な宅配ボックス。きちんと整理整頓できる収納の考え方。ライフスタイルに合ったキッチンづくりのポイントなど、より豊かなライフスタイルが注目されています。

ならば、少しでも効率がよく合理的なライフスタイルに加え、少しでも心の豊かな人間性も培う必要があると思います。季節や風情を感じる置物の場所がなければ、壁面に飾るなどの工夫も肝心です。

「床の間風」さえ場所がない場合は、リビングの壁面に飾ることや、玄関の扉に掛けてみることで、少し心が落ち着くこともありますね。

deco+では、そんな気軽に季節を感じるリースや壁掛けなどをご用意いたしております。

https://www.decoplus-shop.net/?pid=134502945