造花専門店だからこそ教えますーフェイクグリーンウォールのポイント 前編


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最近、街なかでよく見かけるグリーンの壁飾り。無機質な壁面にみずみずしい葉物のグリーンが加わることで一気に癒しの空間になり得るわけですね。

もちろん本物の葉物で作られたグリーンウォールもあるわけですが、「メンテナンスの費用がかさむ」「環境的に水気が好ましくない」などの理由からフェイク(造花)でのご要望もあるのも事実です。

おかげさまで創業70年近く造花専門店を営む弊社にも、さまざまな質問やご要望を承っております。そこで今回は、よく訊ねられる内容を踏まえて様々な点からご紹介したいと思っています。

少し深い内容となりますので、前編と後編に分けてのポイントを述べてまいります。

1.フェイクグリーンの形状
2.有効期限はあるの?
3.費用はどのようなものなの?
4.消防法適応品ってあるの?
5.さいごに

1.フェイクグリーンの形状

さて、本物ではない葉物のグリーンをすぐさま思い出すのが「人工芝」ではないでしょうか?ゴルフ練習場やフットサルなどにも必ず目にします。人工芝だとホームセンターで見かけますし、園芸店でも見かけますね。その場合「敷物」という使用目的が主なものです。

でもグリーンウォールとなると話は別。どこでも販売されているわけではありません。生花店や園芸店でも受け付けなさるとは思いますが、どうしても特殊な資材となるため弊社のような造花専門店にお問い合わせなさることが一番の早道だと考えられます。

造花や人工観葉植物は、どうしても人工的に造られたものですので装飾する目的に合うようにつくられたものになります。下記のようないくつかの形状がありますのでご紹介しましょう。

●ピック


引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG008330-ZZZ/

文字通り「ピック」とは「つまむ」という意味もあるように、およそ全長20~30cm以内の高さでの比較的小さくて細かなパーツになります。軽く指でつまんでアレンジ出来るくらい便利なものだと考えると、親近感が湧きますね。

基本的には小さめのフラワーアレンジメントに用いるものですが、根元隠しなどに利用されることもあります。フォームに挿してもすぐに取れないような形状となっています。グリーンウォールでもフォームを隠したい時などに大変便利です。

●スプレー

引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG005276-ZZZ/

一つの枝の途中から先に向かっていくつも枝が分かれる形のものです。もちろんフラワーアレンジメントでよく利用するものですが、自分の思う長さでカットして演出するときに大変便利です。グリーンウォールでも少し変調したいしたい場合などに有効です。

●ガーランド

引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG005277-ZZZ/

ガーランドとは、一般的に蔦(ツタ)と言われるような弦状のものです。長さは180cmくらいが主流のもので、素材はポリエステル・ポリエチレン・ポリウレタンなどが存在します。

そのまま壁に吊るしたり、垂らしたり、巻き付けたりと葉物グリーンのディスプレイには多くの仕様に可能なため人気があります。

●バイン

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バインとは、ひとつの根元から多数に枝が分かれていて、その枝はさまざまな長さで展開しているので、例えば鉢植えから垂れさせて演出させる場合に有効です。茎にはほとんど針金が仕込んであるので、自分の思うように角度を変えることなどが出来ます。

●ブーケ・バンドル

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ウォールグリーンには少し外れる形状かもしれませんが、実際は上記のような商品も存在します。花束みたいになっているので便利な仕様方法なものです。

しかしこれも分けて利用すれば面白い葉物が加わり存在感が増すグリーンで演出効果も期待できますね。

●ブッシュ

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ブッシュと言われる形状は、ひとつの根元から多数に枝分かれしている「バイン」とほぼ同形状になるのですが、枝の長さや葉の長さが同サイズのものが多いです。
フェイクグリーンのなかでも一番種類が豊富な部類の形状となります。鉢植えに挿すだけで出来上がり、本当に便利な形状です。

●ハンギング

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この形状は、バインやブッシュと同様な形状ではありますが、枝部のワイヤーが入ってなかったり、もしくは極端に少なくし、吊るして下げることが目的のための軽量仕様となっているものです。清涼感が出て非常にお洒落な空間演出に効果的です。

●グリーンマット・パネル

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25cm~30cm角のタイル状で構成されているものが主流です。かなり広い壁面のウォールグリーンだと便利ですね。いろんな葉物での展開されていて商品の種類も豊富な形状です。トリカルネットの上に葉物が植え込まれているので繋いで広くしたり、マットの種類を変えてリズム感のあるウォールアレンジも可能です。

●グリーンロックプランツ


引用元:http://store.displaymuseum.co.jp/product/g/g4961823675430/

最近は、このような片手でカチッとはめるだけのお手軽グリーンウォールパネルも出現しました!パネルのサイズ種類も複数出ています。

引用元:http://store.displaymuseum.co.jp/product/g/g4961823656873/

上のパネルにはめ込むためのジョイントパーツです。向きもわかりやすいですね。


引用元:http://store.displaymuseum.co.jp/product/g/g4961823634925/

すでに葉物の根元部分にロックパーツがあるので、ジョイントを入れ込みパネルにはめるだけ。これは本当に便利ですね。葉物の種類は少しばかり少ないので注意が必要です。
※ロックプランツについては店頭在庫しておりません。お取り寄せとなりますのでご了承ください。

●フェイクモス

引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG000143-ZZZ/

和風庭園っぽく敷き詰めてみたい場合とか、森の木陰のような雰囲気を演出する場合、どうしても土の上に生え広がり感が絶対不可欠。広い面積があってはじめて生かされるシートは助かります。フェルト地みたいなふわふわの手触りにも癒されます。

●リース

引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG003397-015/

ウォールグリーンには少し関係ないのですが、このようなあらかじめリース状になったものもあります。場所をとらないドア飾りなどの場合、安易に取り付け可能ですね。

●多肉植物

引用元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gFG001795-ZZZ/

最近は、本物と比べて引けを取らないほどの質感に驚かされます。グリーンウォールで使用すると非常に存在感を発揮します。成長もしないし、自分の思う大きさのままで在り続けることも人気の秘訣です。

さて、次回は下記のような内容をお伝えしたいと思っています。

2.有効期限はあるの?
3.費用はどのようなものなの?
4.消防法適応品ってあるの?
5.   さいごに