新しい生活様式にむけて


参照元:https://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2020/04/02/2003733850

今年に入って、馴染みのない言葉を耳にしたり、かつて経験したことのない行動制限や生活様式に、世界中の皆さんが戸惑い、不安に駆られ、つらい思いをたくさん強いられましたね。

非常事態宣言「ステイホーム」という時期から「ウィズコロナ」という新しい生活様式とともに移り変わっておりますが、そもそも人と人との距離というものの概念を今一度考えてみました。



現在、deco+にも店舗入口に掲示されています!
http://www.decoplus.jp/

新型コロナ感染予防対策のひとつとして、「ソーシャルディスタンス」という初めて耳にする言葉も飛び交っております。
ソーシャルディスタンスとは、「社会距離」というコミュニケーション距離を言います。

人間同士の間の距離は、物理的な距離のほかに、心理的な距離というものもあります。

室内空間の設計には次のような成果が生かされます。文化人類学者エドワード・T・ホールは人間のコミュニケーションにかかわる距離を以下の4つの分類しました。

参照元:https://psychmuseum.jp/show_room/expression/

1.密接距離:最も親しい。(0~45㎝)
2.個体距離:親しい友人程度。相手の表情が詳しくわかる。(45~120㎝)
3.社会距離:個人的関係のない距離。普通の声で聞こえる。(120~360㎝)
4.公衆距離:関わりあいの範囲外の距離。(360㎝~)

●パーソナル・スペースとは

環境心理学者のソマーは、他人に侵入されたくない空間である「パーソナル・スペース」を提案しました。パーソナルスペースの大きさや形は、性別・民族・文化などにより異なります。男性は人が前方にいるのを嫌い、女性は周囲から他人に見られるのを嫌う傾向にあります。

下図は、他人に侵されたくない空間です。人の向き合う関係や性別、そのほかによってその空間特性は異なります。

参照元:https://forzastyle.com/articles/-/52874#a7

このように、男女を比べるだけでも、男性は真正面のほうを、女性は正面の人より周囲の人のほうを嫌う傾向にあります。

このように具体的な立ち位置にも微妙なストレス要因があるとするなら、今後は頭の隅に覚えておくと参考になりますね。

さて、次に飲食店やオフィス家具などの集合型にも今後は配置にも新しい様式が加わります。

一般的に企業の机の配置は「島型」とも呼ばれ、社員同士のコミュニケーションが図られ、連絡や相談が頻繁に行われやすい形です。


参照元:https://www.rf-y-shop.com/fs/rfyamakawa/c/desk

いっぽう、設計や制作といった個人の集中した仕事が行われる部署では、個々に仕切られた机の配置となります。


参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000055628.html

最近は、「脱・島型」拡散型デスクレイアウトという新しい定義をもったデザイン会社さまも提案されました。

「三密」「テレワーク」「外出自粛」など、今回のパンデミックで一般化した「ソーシャルディスタンス」という概念に基づき、パンデミック時に感染拡大を防ぐために物理的距離を保つことが今後のオフィス環境に求められます。具体的には、人と人との距離を1~2メートル保つことが推奨されているためだといいます。

マスクやパーテーションなどで仕切られるコミュニケーション力は、どうしても限界を感じます。
今から始まる、新しい生活様式にむけてお互いに思いやりをもった言動が求められますね。

さいごに

弊社deco+の店舗でも、買いものカゴの消毒、手指消毒液、一定時間の換気励行、レジでのトレイ越しの金銭授受などスタッフ一同、毎日努力をしています。
さらにスタッフだけでなくご来店のお客様にはマスク着用のお願いや過密を防ぐための接客距離も、なるべく空けるように心がけております。

買いものカゴや入口にある、消毒には少し匂いが残るもので塗布しております。
少し昔、内科や小児科にはかならず香っていた水彩絵の具のような匂いです。結核病棟では必ず使用されていた消毒液と同様の手指消毒液での塗布消毒しておりますので、今となってはそれが安心材料のひとつかと利用しております。

変わりゆく時代とともに生活様式も少しずつ変化してますが、まずは安心してお買いものできますよう、スタッフ一同努力してまいります。