花留め(はなどめ)

花留め(はなどめ)は、華道において花が動かないように支える用法や道具を称します。
生花を飾る時に花を立てて活き活きと見せることは古くから行われており、さまざまな方法が存在します。時代とともに移りゆく花留めの道具もさまざまで大変面白いものです。ほんの一部ですがご紹介しましょう。


参照元:https://ec.e-tokyodo.com/shop/g/gGL000700-ZZZ/

剣山(けんざん)プラスチックです。上記の写真のようにガラス花器に花を活ける場合、剣山が透明なので目立たず花が引きたって見えます。

参照元:https://ec.e-tokyodo.com/shop/g/gGB017004-ZZZ/

いわゆる典型的な剣山(けんざん)です。針の山に茎を挿して利用し、花を留めます。
基本的に生け花はこのような剣山型で利用される場合が多いです。


参照元:https://salahana.club/2017/10/30/花留め-七宝/

流派によってはこのような針を使用しないものもあり、嵯峨御流の特徴の一つに「七宝」という花留めがあります。空間に茎を挿して利用します。デザイン的にもおめでたく厳かですね。


参照元:https://hanadaisuki.rose-rose.biz/post-9464/

アクリル製の花留めです。器の中に入れたり、器の口の部分に乗せたりして、 わっかの部分を植物の茎のひっかけどころとして使います。素人向けの簡易的な花留めなので、投げ入れで活けこめ気軽に利用できるものです。

画像の商品は、「フラワーフレンド」というものですが、別の名前・別のデザインで似たような商品はいくつかあります。

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似たような使い方で「自由自在コイル3.2㎜」というのもあります。アルミワイヤーですので軽くて簡単にくにゃりと曲げることが出来るので、上のような花留めとしても利用可能です。

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通称「オアシス」と言われがちな吸水性スポンジです。上記のものは「スミザーズオアシス社製」なので「オアシス」と呼ばれがちなのですね。

こちらは生花用としてのものですから、利用前に必ず吸水させて、それからはじめて花をホールド出来るものです。

花器の形状にフィットさせるようにカットして使用します。

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次にアートフォーム1個箱とよばれるものです。特にアーティフィシャルフラワー(造花)で利用のためのもの。吸水は必要ありません。上記の商品と同様、花器に合わせてカットして利用します。生花だけでなくアーティフィシャルフラワー(造花)用に開発されたものもあります!

よく生花用のオアシスにこのような造花を挿すかたが多いのですが、ホールド感がなく、せっかくの作品も台無しになる可能性もあります!しっかり使い分けしたいものです。

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上記のスポンジは、主にドライフラワーやプリザーブドフラワーのアレンジメントに利用します。先ほどと同様、吸水は必要ありません。花器に合わせてカットし利用します。先ほど同様、作品の仕様にしっかりと向き合ってオアシスを選びましょう。

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こちらは「チキンワイヤー」です。名前のごとく鳥かご用の網です。これをほどよくサイズカットし、ワシャワシャと軽く曲げて花器の中に投げ込み花の茎がひっかかりやすくするためのもの。

 

参照元:https://www.kadosha.co.jp/item/item_615.html

「こみわら」といわれるものです。剣山のない時代では藁を利用し花留めとして使われていました。時代とともに変化し、現在はストローのようなプラスチック製となっています。

花瓶においてはその縦長あるいは細口の形状によって花を立てて保持することができるため便利です。

口の広い花瓶においては主役となる花の脇に別の草や花などを添え支えることが行われており、下草留めと呼ばれています。こちらの商品は束径 約3cmだそう。

残念ながらこちらのこちらは店頭の取り扱いがないのですが、非常に便利ですのでオススメしますね。

さいごに

残念ながらデコプラスオンラインでは、気軽にクラフト感覚で扱える商品をご提供しているためフォーム系の販売をしておりません。

しかしながら、花を愛でることをされるかたはこの資材は必須かもしれませんね。

さまざまな手法と道具により、花留めの種類が豊富なのに驚きます。他にもたくさんの花留め商品が存在します。花器の形状、花の形状にも左右するため今後も便利なものが出てくることを期待しています。