「老人の日・老人週間」


さて、令和3年9月15日の「老人の日」から21日までの「老人週間」の7日間ということをご存じでしょうか?

昨年から続く新型コロナ感染症予防対策として、帰省や会食がはばかられる状況ではありますので、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんとなかなか再会できていない方も多いのではないでしょうか?

昭和生まれの私が記憶するに「9月15日は敬老の日」という括りで祝日の存在を把握しておりましたが、20年前から呼び名変更と週間名が加わっていたという事実を最近知ることになりました。

そこで、今回ちょっと詳しく調べてみました!

◆「老人の日・老人週間」のいきさつ
昭和22年(1947年)に兵庫県多可郡野間谷村で行われた敬老行事がきっかけで、昭和25年(1950年)、9月15日を「としよりの日」としようとする敬老・福祉の県民運動が始まりました。

昭和26年(1951年)、中央社会福祉協議会(現:全社協)が全国運動を提唱されます。9月15日から21日までの1週間を運動週間として、「老人を敬い慰め、励ますとともに、老人福祉に対する国民的理解を促進し、老人自身もまたその立場を自覚し、新しい社会建設に参加する」ことをうたって様々な活動が推進されました。

「としよりの日」は後に「老人の日」を経て昭和41年(1966年)に国民の祝日「敬老の日」へと発展しました。そして、平成13年(2001年)の老人福祉法の改正により、9月15日が「老人の日」、同月21日までの1週間が「老人週間」と定められました。

そして、「国民の祝日に関する法律」の改正により、平成15年(2003年)から「敬老の日」が9月の第3月曜日となりました。

◆内閣府がすすめる高齢社会対策キャンペーン
すべての高齢者が安心して暮らせるまちづくり、高齢者の社会参加・ボランティア活動の促進、高齢者の人権の尊重等、以下の 6 つの目標を掲げ取り組むことを提唱しキャンペーンを推し進めています。

(1) すべての高齢者が安心して自立した生活ができる、保健・福祉のまちづくりを進め、ふれあいの輪を広げよう。
(2) 高齢者の知識、経験や能力をいかした、就労・社会参加・ボランティア活動を進めよう。
(3) 高齢者の生きがい・健康づくり、介護予防、感染拡大防止等への取り組みを進めよう。
(4) 高齢者の人権を尊重し、認知症高齢者への支援のあり方や介護問題等をみんなで考え、高齢者や介護者を支える取り組みを積極的に進めよう。
(5) 高齢社会における家族や地域社会等の役割を理解し、多世代がお互いに協力して安心と活力ある健康長寿社会をつくろう。
(6) 減災や防災への取り組みに関心を持ち、日頃から地域でのつながりを築こう。

参照元:https://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/elderly.html

いつかは、自分も高齢者。介護する人、される人。人生 100 年時代といわれる現在、誰もが健康で安心して、生きがいのある生活を送ることができる健康長寿社会を築くことが大切ですね。