なぜ「勤労感謝の日」はハッピーマンデーにならない?

 


ふと我に返ると、今年もあとわずか。年の瀬のあわただしさも出てくる時期となりました。

明後日は「勤労感謝の日」ということで祝日になっていますね。弊社は日曜日と祝日に休業日となっておりますので、もちろんお休みを頂戴しております。せっかくのご来店予定だった方々に、申し訳なく思っております。

さて、「勤労感謝の日」は「国民の祝日」に定められている11月の祝日ですが、本当の意味や由来を知らない人も多いのはないでしょうか。

漢字だけをみて、働いている人に感謝をする日を思っている人も多いと思いますが、由来や起源から見る「勤労感謝の日」はどうやら奥深い内容も含まれているようです。

そこで、今回は「勤労感謝の日」の意味・由来や、過ごしかたについて紹介していこうと思います。


●「勤労感謝の日」とは

内閣府、大臣官房総務課では、さまざまな「国民の祝日」に関する定義を述べています。「国民の祝日」を定めている一年の最後が、この「勤労感謝の日」になるようですね。

「国民の祝日に関する法律」によると勤労感謝の日は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。」と示しています。

要するに「働く人や働くことを敬い、仕事の成果を祝い、国民がお互いに感謝の気持ちを改めて感じあおうね」ということでしょう。

勤労感謝の日の意味として認識している「働く人、働けることに感謝する」とは別の「仕事の成果を祝う」という意味には、古来よりのしきたり「新嘗祭(にいなめさい)」に由来があるとか。


参照元:https://www.kikumasamune.shop/blog/?p=1557

●「勤労感謝の日」の由来

飛鳥時代から続くと言われている「新嘗祭(にいなめさい)」に由来とされている「勤労感謝の日」。

「新嘗祭(にいなめさい)」とは、11月23日に行われていた天皇家の伝統行事の一つで、五穀豊穣を祝い恵みに感謝する古くから伝わる宮中祭祀。農作物の実りに感謝し、農作物を神様に供え、天皇に食べていただく習わしがあります。

勤労感謝の日は働く人に感謝をすることと同時に、仕事の成果=農作物の恵みに感謝する日でもあるということです。

そんなわが国の素晴らしい習わしの「新嘗祭(にいなめさい)」の名称が使われないのでしょうか?それは、第二次世界大戦の敗北にあります。

戦後、GHQの方針により天皇が関係している祭日を祝日としないと定められたため、新嘗祭の代わりとして「勤労感謝の日」が制定されたのです。

 


参照元:https://www.kikumasamune.shop/blog/?p=1557

●祝日とは

祝日は、正式名称「国民の祝日」といい、昭和23年(1948年)7月20日に施行された「国民の祝日に関する法律(通称、祝日法)」で定められています。

勤労感謝の日は毎年11月23日と定められています。そのため、土日と繋がって連休となる年もあれば、1日だけの休日となる年もあります。

今年、令和3年の「勤労感謝の日」は11月23日(火)となっています。この場合はハッピーマンデーにはならないですね。


●ハッピーマンデーとは

正式には「ハッピーマンデー制度」といい、平成12年(2000年)から実施されています。

公務員や企業を中心に週休二日制が浸透したので、月曜日を国民の祝日にすることで土曜日・日曜日・月曜日の三連休とし、余暇を過ごしてもらう趣旨で制定されました。

ハッピーマンデー制度により
「成人の日」は1月15日→1月の第2月曜日へ

「海の日」は7月20日→7月の第3月曜日へ

「敬老の日」は9月15日→9月の第3月曜日へ

「体育の日」は10月10日→10月の第2月曜日へ
に移動することになったわけです。

ちなみに東京オリンピックが開催を理由に昨年から、この休日がわちゃわちゃと移動し頭の中が混乱することも最近の思い出ですね。

●「勤労感謝の日」の過ごしかた

いつもお仕事に疲れが垣間見えるパパも、パタパタお忙しいママも少しゆっくりと一日を過ごされてもよいのではないでしょうか?この日だけは特別に美容院に行ったりゆっくりとお風呂に入るだけでも気分転換になるのでは?

別段お金をかけなくても、ひとりでぶらり散歩に出かけるだけもいいんだと思います。街路樹の色とりどりの紅葉を目に映したり、空の雲の流れをゆっくりと追いかける贅沢な時間を過ごすのもひとつだと思いますよ。

翌日からしっかりとパワフルチャージした身体で動けるよう、お互いがんばりましょう!