ワイヤーのあれこれ


針金(ワイヤー)とは、建築現場などでさまざまな場所で資材を結束したり、固定したり、または荷造りや柵をつくるなどDIYの用途に幅広い用途に使用される金物です。湿気のある場所にも使用でき、インテリアの素材にも最適です。

今回は、お花のアレンジメントに利用する場合の針金(ワイヤー)に焦点をあてて綴ってみようと思います。針金(ワイヤー)には、おおまかに以下の2つの用途に分かれます。

1.花材をサポートするために利用し、隠すワイヤー
2.装飾用(わざと見せるワイヤー)

それでは、各々の細かい用途別にご説明しましょう!

1.花材をサポートするために利用し、隠すワイヤー
ワイヤー裸線

□亜鉛メッキ加工された鉄線のもの
亜鉛メッキとは錆防止として黒の地色を銀色へ変えています。とても滑りがよいので花を傷めにくく、プリザーブドフラワーのワイヤリングに適しています。

ワイヤー地巻線

□ワイヤー裸線に色どりのある紙を巻き付けたもの
滑りにくいのでアーティフィシャルフラワーのワイヤリングに向いています。ワイヤーを隠すためのフラワーテープのテーピングを神経質にならずに気楽に出来ます。

ただし、裸ワイヤーにくらべて少し太くなるため細いワイヤーで仕上げるコサージュなどには適しません。

リースワイヤー

https://www.decoplus-shop.net/?pid=146839916

□リースに花材を巻きとめるための握りやすい形状で出来たもの
ワイヤーが途切れないので、連続して巻き付けるのにはリースなどには大変便利です。特にグリーンリースワイヤーはコーティングされているので錆びにくいです。

加えて、このワイヤーリースに、なんと最近以前の硬さよりも柔らかなものが発売されました!!嬉しいことに1巻からの発売です♡


https://www.decoplus-shop.net/?pid=146839834

以前は#23という表示で径0.65mm×38m仕様のものでしたが、#26(番手)での径0.45mm×80m仕様のものです。オンラインショップでも掲載されていますので、ぜひお手に取ってみてください。より細くなって軟らかいので、力がない方や繊細なグリーンにもきっと優しく巻き上げられます。

ちなみに、茶色のワイヤーも仲間入りです。これは「地巻(ぢまき)」といって針金の上に紙が巻いてあり色付きワイヤーとなっているものです。例えば、花かんむり(ヘッドリース)をつくる時には非常に便利ですね。ワイヤーむき出しよりも錆が出にくいですから。


参照元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gAW000210-008/

□店舗で扱っている「華のいと」といわれる紙巻ワイヤーは30番ワイヤーを使用していて、1巻は20mとなってます。色は緑と茶色をご用意しております。一袋には5巻入りですので、ちょっとしたワークショップでも利用しやすいですね。

糸針金

□滑りがよく、細い番手が多く糸のような使い勝手
まるで糸のような手芸的要素を含むので、リボンに通してギャザーを寄せたりするのに大変便利です。

チキンネット

□ワイヤーを編み、ネット状にしたもの
吸水スポンジなどを補強するのに便利です。軽くくるっとまとめて花止めにもなります。

リースクラフトワイヤー

□ワイヤー裸線に紙を巻き付け厚みを出し、太くしたもの
主にリースの土台作りに使用します。自由自在な形のベースを作成することができます。リースベースだけでなく、ガーランドベースなどにも使用できるので大変便利です。最近は、#14での太巻きのものも出現です。この太さの色はグリーンのみのご用意です。こんな太めのワイヤーだとベースもしっかりしていますよ。

ワイヤーを用いて花や葉物の補強、そしてそれらの向きを自由自在に変えれることをワイヤリングといいます。

短く切った花を長く使いたい時や、茎では表現できないラインを作りたい場合などは、ワイヤーを添えてフローラルテープを巻いて使用します。特にプリザーブドフラワーには、このワイヤリングのテクニックを使いこなすことで花のいきいきとした表現が可能となります。

2.装飾用(わざと見せるワイヤー)

ブイロンワイヤー

□コイル状のデザイナーズワイヤー
コイルを伸ばしてデザインの深みを出します。アレンジメントの上から絡めたりすることで、いつものアレンジメントと一味違う演出が可能です。

ブロンベン

□コアワイヤーの外からコイル状のワイヤーが巻き付けてあるもの
約1㎜径くらいのものなので、かたちを作るのに便利です。溝が付いているので、ブイロンワイヤーを絡めるのにも適しています。

カールワイヤー

□糸巻き状のデザイナーズワイヤー
ワイヤーカラーの展開も多く、カール状なので絡みやすく細かいデザインに重宝します。

ハニカムボウ

□ワイヤーをハニカム型に編み込んで樹脂でコーティングしたもの
作品の土台や、造形的なデザインにふさわしく色展開も豊富。

ラッカーワイヤー

□糸巻き状の色付きワイヤー
#24の太さなので強度もあります。絡める、巻き付けるなどのデザインに便利です。
色展開も豊富なのでデザインの幅が広がります。

ラメカールワイヤー

□細かな繊維状のメタルカラーワイヤー
ベースを隠す根元隠しに用いたり、ボリュームを出したり、ゴージャス感が出るようなデザインに便利です。

ラスティックワイヤー

参照元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gSJ077776-ZZZ/

□樹木の皮が巻き付かれたワイヤーです。樹皮が密に巻かれているので、切った小口の心配も不要です。芯のワイヤー番手が18番で、リースベースにおススメです。ワイヤーを隠す必要もなく、自由自在に葉物表現などにも可能です。1巻は約21mあります。価格は2300円(税抜き)です。

レイヨンツイスト ※水引みたいに見えるワイヤー※

参照元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gAW001031-001/

□和の彩りワイヤーとして少し変わったワイヤーをご紹介します。一見「水引」に見えるワイヤーです。径1.5mm×長さ90cmでワイヤー番手が#28です。一袋15本入りで価格は800円(税抜き)です。紙製の水引に比べて形づくりが簡単です。組紐と合わせて利用して和風ボールブーケにも最適です。

和紙ワイヤー

参照元:https://www.e-tokyodo.com/shop/g/gAW001032-002/

□こちらは地巻ワイヤーの変わりネタです。和紙の風合いを活かしたデコレーションワイヤーです。#28ワイヤーに和紙を巻き付けていて、径0.5mmで長さは20m。価格は500円(税抜き)です。水引でもなく、組紐でもない和風表現には面白い表現も可能ですね。お正月やお節句アレンジメントに大活躍しそうです!

そのほかもいろんな用途で使用できるワイヤーもありますが、ひとまずお花のアレンジメントに利用するワイヤーの一部をご紹介しました。

一般的に、ワイヤーの太さは#(シャープ)で表示されています。#14~#30くらいまで基本的に偶数番手で表しています。数字が小さくなるにつれ太くなりますので、その分重くなります。一袋に入っている本数も変わります。

ワイヤーの選び方は決まりはありませんが、ある意味コツは必要です。体験の数をこなせばわかるようになりますが、要はこのようなワイヤーを使うことによって、花の特性を汲み取って表現し、デザインに有効な手段になることだと思います。

さいごに
今年に入って「ラメカールワイヤー」が品薄&欠品が続き、この商品のご希望の皆様には大変ご迷惑おかけしております。また入荷状況などわかり次第、オンラインショップメルマガ にてご紹介させていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ラメカールワイヤー/デコプラスhttp://www.decoplus-shop.net/?pid=128485277

!ちょっと気になる方へ!
オンラインメルマガ登録はこちら→https://secure.shop-pro.jp/?mode=mailmaga&shop_id=PA01343577